紙つぶて 細く永く

右の「読者になる」ボタンをクリックし読者なっていただくと記事更新時にお知らせが届きます。

}

また富山、そして只見線 その5終

会津は福島である。
東日本大震災そして福島第一原発事故の福島である。
私はそれが分っていて、福島を訪れたのではなかった。
只見線を乗り継ぎ線路の終着として福島を訪れた。

会津(岩代)はある意味怒っている、ことを発見した。

会津電力の設立趣旨書
2011年3月11日以降、東京電力第一原子力発電所による未曾有の原発事故により、
福島の人々は放射能汚染と向き合わざるをえない状況に追い込まれています。
 東電と福島県の「契約」は破綻しました。
原発は地震であれ津波であれ、絶対に事故を起こしてはならなかったのです。
 福島県には、30年間で約3,000億円の原発交付金が下りたと言われますが、
この金額は原子力発電を許容する金額としてはなんの意味も持たなくなりました。
 16万人の「原発難民」を生んだ福島に、原発との共存はありえません。
 東電と原子力開発を進めてきた国は、補償・廃炉・安全な土地の復活へ気の遠くなるような金額と復興年数の責任を取らなければならない必然があります。
 福島の脱原発はイデオロギーではありません。
福島県は原子力による電力を使わなくても、
水資源の豊富な会津の水力発電の能力で十分すぎる程の供給が可能です。
 猪苗代湖や只見川・阿賀川水系で約500万kw(現在300万kw、県内必要電力150万kw)の発電力と推定されます。
 したがって、猪苗代湖や只見川・阿賀川水系で
福島県全域の使用電力を十分に賄えます。

http://aipower.co.jp/

余談ですが、「河北新報」の名称は、「白一山百文」からとられているらしい。

東北は列車でかなり回った。

f:id:greengreengrass:20180308174213p:plain

五能線、石巻線から只見線その他 多くは青春18きっぷでの列車旅だった。主に通過のみとなりゆっくりとした車窓から町を眺めた。このゆっくりが大事なのではないだろうか。
石巻は震災後最初に行った町で、海岸近くまで足を伸ばした。
 階下だけが津波に洗われた流された校舎や無人の荒野でひたすら三色を刻む信号、そして真新しい墓石が印象に残る。
ところで新聞各紙から東日本震災行方不明者数を報じた欄がいつの間にか消えたんだ。

f:id:greengreengrass:20170507183944j:plain

いまだに2553名が行方不明なのに・・担当者にとって掲載終了とした決断はそうとう葛藤があったに違いない。

(こちらのボランティアサイトに継続して掲載されている  被災者数: 東日本大震災・避難情報&支援情報サイト


翌日会津は土曜日とあって観光客の姿が見えたが、ちらほら。いまだに原発被害の影響があるのだろう。
会津若松9時9分発3234M快速で郡山まで

f:id:greengreengrass:20170503091829p:plain


磐梯山は雲の冠を頂いていた。

f:id:greengreengrass:20170503092143j:plain

f:id:greengreengrass:20170503093906j:plain

貨物とすれ違った。最近は前回の中央線でみた石油タンクから貨物列車にも興味が湧いてきた。(日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 番外1 - 紙つぶて 細く永く
なんでもオーストラリアには300両以上連結の貨物列車が走てっているとのこと。その長さ5km以上。2階建てのコンテナも積まれ重量もあり保線が大変だろう。

f:id:greengreengrass:20180228164451p:plain

郡山からは黒磯行き普通2134M

f:id:greengreengrass:20170503092710p:plain

そして黒磯で宇都宮行きに乗り換え
f:id:greengreengrass:20170507193859p:plain
宇都宮では東京行きに乗り換えた

f:id:greengreengrass:20170507194817p:plain



なんだか時間配分がおかしくなってきた。東京駅にて午後3時に昼食。
 東京駅からは合流した息子の提案で、東京上野ライングリーン車に初乗車。このグリーン車料金は指定席券ではないので買っても座れるか否かは購入段階ではわからない。
そこでまず乗車し座席が確保できればグリーン券を購入し、座れなかったら下車する予定で乗った。
 乗車後丁度東京駅で下車する4人組と交代でうまく席に座れた。すぐにアテンダント(というそうだ)がやってきた。近くの席に座ったおじさんにグリーン券と問いかけると一瞬戸惑っていたがすぐに、「suica」を取り出し頭上のランプにかざした

f:id:greengreengrass:20170507200509j:plain


suicaにグリーン券購入(の履歴)が入っていればランプがグリーンに変わる。(通常はオレンジ)

www.jreast.co.jp


われわれのように乗車後グリーン券を購入の場合は、アテンダントが端末に購入データを入力し控室でデータを渡すとその席のランプがグリーンに変わるようだ。ICで便利になったものだ。
注意点としては、グリーン券を乗車前にあらかじめ購入の場合と乗車後アテンダントから購入の場合で料金が大きく異なる。

料金の種類 50kmまで 51km以上
(平日/ホリデー) (平日/ホリデー)
モバイルグリーン料金 770円/570円 980円/780円
事前料金 770円/570円 980円/780円
車内料金 1,030円/830円 1,240円/1,040円

そして今宵は真鶴の民宿。元漁師も経営する宿であった。が結構な雨で宿まではタクシーを手配。翌日も雨。
そしてやっと草津線踏破

f:id:greengreengrass:20170508104709j:plain


今回の総決算

  経路 通常運賃 青春18きっぷ 差引
第一日 京都-富山 6260 2370 -3890
第二日 富山-直江津(第三セクター) 2080 2080 0
直江津-会津若松(只見線) 4430 2370 -2060
第三日 会津若松-真鶴 6480 2370 -4110
第四日 真鶴-京都 6800 2370 -4430
集計   26050 11560 -14490

正確には交通費に最後のタクシー代往復2000円強が含まれる。

また富山、そして只見線 その4 へ戻る- 紙つぶて 細く永く

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

京とれいん

梅田から阪急「京とれいん」そして嵐山線に乗った。うたい文句は「和モダンで嵐山へ」 町家風のシート電車や和風のしつらえになっている。

f:id:greengreengrass:20170508091016j:plain

f:id:greengreengrass:20170508091113j:plain
詳しくはこちら 京とれいん|和モダン列車 嵐山なび|阪急電鉄

嵐山線は4駅だけの盲腸線、京都河原町からよりも大阪からの乗り入れ方向がスムーズなこともあると思うが、京都駅から嵐山となると、JR山陰線だが大阪から観光地嵐山へ向かうには阪急が便利になる。嵐山線は4駅だが1時間に4本以上の運行が確保されている。けして特定地方交通線ではない。

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

ドクターヘリ

3年前に兄が「ドクターヘリ」で運ばれた。
庭で作業中に誤って柵の上から落下、額を強打しそのショックで脊椎を圧迫損傷、下半身が麻痺した。
落下から約1時間後に奥さんに見つけられ、近くの病院へ搬送されたが、処置ができずに、京都市内の病院へヘリコプターで運ばれた。通常なら奥さんは勤務でその場合は落下時間から帰宅する夕刻まで放置されるところだった。そうならば内出血により脊髄への圧迫が増し処置は難しいことになっていた。
兄がドクターヘリで運ばれたといっていたのですっかりドクターヘリに乗ったと思っていた。
 そして今回数日前に甥御がロードレースの練習で転倒し、ガードレールに頭をぶつけ強打、道路脇に転落し、かろうじて這い上がったところを見つけられ、病院に運ばれたところで意識不明となり、京都府北部の福知山から京都市内にヘリコプターで運ばれた。
数年の間に2名がヘリコプターのお世話になったことになる。
運び込まれた福知山の病院で処置は不可能だったのだろう、ドクターヘリが手配され京都市内の第一日赤病院へ緊急搬送された。
後で聞くと最初の病院では駆けつけた家族も、かなりの時間待機となり心配したようだが、ドクターヘリは福知山から京都まで15分で到着。
そして丁度近くで買物をしていたわれわれが連絡を受け最初に第一日赤病院へ駆けつけた。第一日赤病院救急受付では、「いまドクターヘリで運ばれた」と告げただけで受付者は名前を聞き返すわけでもなく救急待合へと案内をされた。
最初に説明にあたった医師の話では、この第一日赤で脳外科手術を担当する医師が、別の緊急手術中ですぐには手術ができないので、京都医療センターへ転送になるかもしれないとのことであった。すぐにこちらに向かっている家族に転送の件を伝えないとと思っているうちに再度看護士から呼び出しがあった。
 そしてその脳外科手術担当先生が、救急治療室に急きょ駆けつけてくれていた。治療室に案内されそこにあるCTの画面で見ると、甥御の頭部の中三分の一くらいに血腫が広がっていた。
医師はすぐにでも血腫を取り出さなければならないことを伝え、われわれにドリルで頭部に穴をあける了承を求められた。もちろん了承することを伝え救急治療室の中、われわれの目の前で多数の医師がチームを組んでの緊急の手術が始まった。このような時には手術に必要な無菌室は用意できないだろうしかつ医師も躊躇しないのだ。
後で感じたことだが、医師には一般人にない強い決意が必要なのだと。意志の弱いものならば、このような時でも頭部にドリルは当てられもしないだろう。その決意を目の当たりにした。

そして救急治療室での血腫の取り出しの後患者は手術室に運ばれた。その後われわれは病院を離れやがて、数時間の後無事その後の手術も無事終わったことを伝え聞いた。

実は兄が乗ったのは京都市消防局の航空隊ヘリコプターであり、正確にはドクターヘリではなかった。治療設備はなく医師ではなく救急救命士が同乗している。
甥御の乗ったのがドクターヘリで、こちらには医師が同乗し治療をしながら搬送される。
ドクターヘリ拠点となる病院は近畿では兵庫に2か所(公立豊岡病院 加古川医療センター)、大阪に1か所(阪大附属病院)、滋賀に1か所(済生会滋賀県病院)ある。

広域的なドクターヘリの配置・運航|関西広域連合
そして依頼に基づいてヘリが飛ぶ。
今回の場合は豊岡からヘリが飛び、福知山市民病院の医師が同乗し京都第一日赤へ着いた。
 甥御の手術が始まるときに、ヘリに同乗していた医師が勤務病院へ帰るところにであった。手術着のまま大きなカバンを2個抱えタクシーに乗り込んだ。思わずお礼に駆けつけ「帰りはタクシーですか」と・・
なんでもドクターヘリは片道だけなのだそうだ。再び福知山経由でなく豊岡まで直行で戻る時間節約と、途中でさらに派遣依頼の連絡がありその病院へ向かう場合もあるそうだ。その医師は2時間以上かけて病院に戻るのだろう。

昨日甥御は奇跡的に意識が回復し自ら車いすに座ったと聞いた。しかしなぜ自身ここにいるのかは釈然としない様子だそうだ。人の本能として事故時の恐怖の記憶がないのかもしれない。

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

官吏の習性

今回の「森友学園」でも感じたが、公務員が扱う金銭感覚は一種不可思議なものだなあとつくづく感じる。
 何事も一種の契約に基づいてことは始まり、「発注」行為が、あり「納品」行為を受け、「検品」を行い、「請求」を受ける。それがたとえ同じ相手から同じ日に「納品請求」をうけても、「契約」が異なれば一件ごと個別案件として処理をする。
 原因は予算によって縄張りが決まっているからだろう。
したがって同じ日に同じ製品を同じ部署に、別予算で納めるときに価格が異なっても異をとなえない。
 そのような流れの中で、今回の土地売却問題が発生したとして、隣にある同様の土地価格と「森友学園」に売却した土地の価格を、そもそも比較検討なんてしないのだ。異なる契約に基づいた「製品」の売買に比較なんてことはしない。だから片方が10億円であり、もう一方が1億円であろうと、躊躇しない。どのみち「私」のふところは痛まない。
「国民の血税」であろうが、最終的に破たんするのは国家消滅の時だ、国民がある限り税は納められ、「私」の所得は確保されるにちがいなかろう。
 だから「少し」の無駄はあるかもしれないが・・、えいやと決めてしまった、となって官吏のいう「少し」の差額8億円が発生した。
後は世間で言われる官吏個人の「自己責任」は問わないという金科玉条である。
 官吏は主張する、
なぜなら作業を行った「私」は「国民の財産を国民に委託されて取引や処分を行うのだから窓口担当者に過ぎない」
事後にはこの原則に会うよう、説明時に糊塗すればいいのだ。
 となってその結果財務省はあたふた糊塗している。

f:id:greengreengrass:20170423111218j:plain

嘘について(抜粋)-加藤周一政治家にかぎらず、誰にとっても、嘘をつくことは世わたりに必要である。
無用 な摩擦を避け、人間関係をなめらかにするためには、誰でも嘘をつかなければなら ない。
頭の甘い美人に会えば、「鋭い意見だ」といい、よぼよぼの老人に会えば。「お元気ですね」といい、上司に対しては常に「御説ごもっとも」というのが世の中の 原則であろう。
礼節と嘘は分かち難い。商品の広告は多かれ少なかれ人をだますことを目的とする。
 社会的反響を予期する政府や報道機関や個人の発言には、ある種の嘘が必要かつ望ましいこともある。たとえば通貨の切り下げを予告する政府はない。これは沈黙 (情報非公開)による一種の嘘であるが、もし予告すれば、投機的な売買で市場が混 乱するだろう。
 また選挙のまえに敗北の予想を正確に公表する政党はない。公表すればさらに票を失うだろう。選挙に限らない。市民運動の支持者が。その運動の先行きに悲観的 な判断をもつとき、その意見を正直に公言すれば運動の勢いを弱め、発言の目的に反する。みずからの判断よりも楽天的な意見を述べれば、その嘘が運動の力を強め、 運動支持の目的にかなうかもしれない。
そういう場合には、嘘をつくことに目的合理性があるだろう。
 孫子の兵法は、敵をだますことをいくさの要諦として、指揮官がどういう嘘をつくべきかを列挙していた。日本の戦国時代の武将は、いかに敵をあざむくかに工夫 をこらし、太平洋戦争の軍部は、敵ばかりでなく日本国民をだますことにさえも精を出していた。戦後、武者小路実篤が「私はだまされていた」といったのはそのた めである。
  しかしだまされるのは、常に不幸なことだろうか。そうでもなかろう、だまされることは、是か非か、俄には判じ難い人情の機微というものであろう。
 もちろん嘘をついて人をだますことが、大きな不都合を生み、自他に重大な損害をあたえることもある。たしかに人生は嘘を必要とするが、それは程度問題で、嘘 をくり返せば、当人のいうことを誰も信用しなくなるにちがいない。狼が来たという嘘をくり返した少年を村の人は信用せず、ほんとうに狼が来たときにも助けにゆ かなかった。日本国民は太平洋戦争の末期に「大本営発表」をほとんど信用しなく なっていた。 「すべての政府は嘘つきである」と書いたのは、「冷戦」時代の米国で活躍していた記者、I・F・ストーンである。政府の操作する情報の行間に真実を読みとる他は ないと感じていたのが、彼だけではなかったからこそ、彼が一人で書き、編集し、印刷し、郵送までしていた個人週刊紙『ストーンズーウィークリー』(注)には報道関係 の読者が少なくなかったのである。
 くり返される嘘は、狼少年と村人、政府と国民の間の信頼関係をこわす。 民主主義国では国民が主人であり、国民の支払う税金で傭われ、国民から委託された業務を行う政府は、使用人の集団である。使用人が主人をだますのは、原則と して、不正であり、民主主義の破壊である。
 使用人の嘘が正当化されるのは、主人の利益を守るためにどうしても嘘が必要な例外的場面に限られるだろう。その場合には、なぜ嘘が必要であるかの理由が、主人側によって十分に理解できるものでなければならない。たとえば、首相が急病で入院したときに、自宅にいると政府がいうのは嘘である。それが国民の重大な利益のために必要だという説得的な説明がなされないかぎり、その嘘は権力の濫用であり、民主主義の原則の侵害であり、国民の重大な不利益である。
 しかし嘘つきが他人をだますだけでなく、自分自身をだますこともある。ドンーキホーテの従者サンチョパンサは、田舎娘を姫君と偽って、主人をだまし、だましつづけているうちに自らの嘘を信じるようになった、とセルバンテスは書いていた。
 ほんとうでない話を、それと知りながら人に信じさせようとするのが嘘である とすれば、みずからも信じる嘘はもはや嘘ではない。嘘つきは、そこで、自らの馬 鹿げた信念を他人に押しつける狂信者に変わる。
 なぜそういう変化が生じるのだろうか。
第一に、嘘をつづけて話のつじつまを合 わせるためには、それなりの知的努力が必要だが、自らの嘘を信じてしまえば、そのテマが省ける。
第二に、主人-または時代-の信じている作り話を自分も信 じれば、少なくとも当分の間、生活が楽になることはあきらかである。
第三に、相手方が当方の言い分にまだ十分説得されていないとすれば、嘘をついてだますより も、自らぽんとうだと信じる事例を以て迫った方が説得力が大きい。
 嘘の説得力には限界がある。たとえばジョルダーノ・ブルーノがフイレンツェの市民を説得したのは、巧みに嘘をついたからではなく、彼自身の確信するところを 語ったからである。嘘つきの及ぼす害毒はおよそ予測することができる。嘘つきが自らの嘘を信じはじめた後に生みだす害毒は測り知ることができない。
 天下国家の安泰は、みだりに嘘をつかぬ政府によるところが大きいだろう。
その次には、むやみに嘘をつくが、みずからはそれを信じない政府。
最大の危険は、その現実判断がみずからの嘘から強く影響される政府である。
第一の政府は民主主義的、
第二の政府は非民主主義的・現実的で、
第三の政府は非現実的・狂信的といえ るかもしれない。今の日本政府はそのいずれの型に属するだろうか。その答は、つ まるところ、日本国民の判断に待つほかはない。

(注) 参照

記者鑑または『ストーンズ週刊誌』の事(加藤周一さん)1975年3/11朝日新聞 ( その他文化活動 ) - tassa税金taxSteuer,impuesto - Yahoo!ブログ

(おまけ)今回調べてみてびっくりしたのは、加藤周一に政治家を揶揄した文章は多いが、いわゆる官僚を批判した一文は見つからなかった。(他にあるのかなあ)

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

また富山、そして只見線 その4

只見線はガタゴトとのんびりした音を立て、山岳地域から会津盆地に入った。只見線会津で終わる。
 盆地ではやや速度を速め目的地会津若松を目指した。
その会津若松はお殿様の雰囲気がいまだに漂う歴史を抱いた町だった。

f:id:greengreengrass:20170420063907j:plain
当初会津若松ではただ泊まるだけを考え駅前のホテルを予約していたが、気が変わり東山温泉に変更した。
 駅到着が17時19分。駅前から「あかべえ」「ハイカラさん」という名称の周遊バスがでている。これに乗れば東山温泉に着く。
 あかべえの運行は17時までということで、きょうはボンネットバス「ハイカラさん」に乗る。

f:id:greengreengrass:20170420064810j:plain
東山温泉まで37分。着いた時、あたりはすっかり暗くなっていた。

東山温泉は会津の奥座敷という。会津の殿様もあの小原庄助さんも朝湯に入ったといういわれのある温泉。

f:id:greengreengrass:20170420070419j:plain
東山温泉にある向滝玄関は国の登録有形文化財  国指定文化財等データベース:詳細解説


しかし今回は近くの新滝に宿泊した。この辺りは一連の由緒ある木造建築が多い。

f:id:greengreengrass:20170421063824j:plain


話は変わり伊東正義会津出身

1989年 リクルート事件で竹下首相が退陣 当時自民党所属議員だった伊東正義に総裁就任の依頼が来た。金権腐敗に縁のない清廉さを買われて総裁を要請された。
 彼は、就任の条件として、竹下首相、中曽根前首相、安倍幹事長ら役職だけでなく、リクルート事件に関与した党幹部全員の引責辞任を求め、
「一度 議員バッジを外し、けじめをつけるべき」と迫ったが、保身を図るだけで誰1人として責を取る者はいなかった。
 そして、
  「本の表紙を変えても、中身を変えなければ駄目だ」
と苦言を呈し、総裁就任をかたくなに断った。
 彼は寡黙だったが、後日母校「会津高等学校百年史」に、
  「信念を貫いて行動したものであり、いささかも恥じることではありません。
   世渡りは下手ですが、一人くらい愚直な人間がいても良いと思っております」

と心境を語っている。
 われもわれもと総裁=総理を目指す輩が多い時代に「奇異」な視点で、初めて「会津魂」に接した。

もう一つ
2代将軍徳川秀忠(とくがわ・ひでただ)の子、会津藩祖の保科正之(ほしな・まさゆき)が会津に入封したのは、 366年も前のこと。
保科正之は一時出羽の国20万石の領主でもあった。

東北2回目の旅 その4 - 紙つぶて 細く永く


 保科は3代藩主から松平姓になった。
 藩士の子弟に会津魂を育んだ7カ条の「什(じゅう)の掟(おきて)」は、今も子どもたちに教えられている。
 「うそを言うてはなりませぬ」「弱い者をいじめてはなりませぬ」……。最後の一節が「ならぬことはならぬものです」。
 その会津藩13代当主の保定(もりさだ)(83)は2年前、磐梯山猪苗代湖に臨むマンションに、妻と2人で移り住んだ。近くに藩祖の墓がある。
 東京で生まれ育ち、大学を卒業して、農林中央金庫に29年、勤めた。
 あまり知られていない話がある。
 保定は定年退職後、人柄を見込まれ、あの「靖国神社宮司に」と打診があった。辞退したが、「どうしても」と要請された。
 靖国神社は、戊辰戦争での新政府軍側の戦没者を慰霊したのが、その始まりである。  他の神社ならともかく、最終的に断った。
 「薩長がまつられ、賊軍とされた会津の戦死者がまつられていないのに、会津人としてお受けするわけにはまいりません」
 ならぬことは、ならぬ。会津はいまもなお戊辰の残照の中にある。

asahi.com(朝日新聞社):ならぬ事はならぬ 会津魂 - ニッポン人脈記
今宵はそんな会津の中である。

f:id:greengreengrass:20170421210523j:plain
f:id:greengreengrass:20170421212022j:plain



f:id:greengreengrass:20170421210807j:plain
f:id:greengreengrass:20170421210937j:plain
f:id:greengreengrass:20170421211041j:plain

こづゆは会津の郷土料理、これが美味しかった。
こづゆには小さな麩が入っている。それにしてもすっきり腹に収まる夕食だった。

その夜と朝に三つの温泉に浸かった。朝湯ではやけに京都に詳しいビジネスマンらしきおじさんと一緒だった。
 東山温泉の話から、この地には芸妓さんがいるという話になり、京都祇園にも負けない芸妓と尾ひれがひろがった。京都府府議会初代議長は会津出身だった、とも教えられた。山本覚馬 - Wikipedia

そういえば最後の京都所司代会津の殿様だった。無骨な会津とはんなり京都は会わないようで会うのかもしれない。

f:id:greengreengrass:20170421214443j:plain

また富山、そして只見線 その5終 へ進む- 紙つぶて 細く永く

また富山、そして只見線 その3 へ戻る- 紙つぶて 細く永く

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」



また富山、そして只見線 その3

f:id:greengreengrass:20180228155027p:plain

北信越や北海道はもちろん雪が多いところと思うのだが、調べれば、只見線沿線は日本有数の豪雪地帯でもあった。
 今年4月13日午前4時の(なんとリアルタイムな数値を気象庁はupしているのだなあ)累積降雪量は
桧枝岐が第二位1338cm、
只見町が第三位1200cmである。(一位は青森県酸ヶ湯1396cm)

気象庁|最新の気象データ

気象庁|最新の気象データ (気象庁のURL移動しました)

f:id:greengreengrass:20170416071540p:plain

こちらはグラフ化したもの福島に赤が多い
f:id:greengreengrass:20170412071014g:plain
福島県内の豪雪地帯(青い色が濃くなるほど多い)

f:id:greengreengrass:20170413110246j:plain

f:id:greengreengrass:20170413110426j:plain
当日もまだ雪は降っていた。その中を高校生が元気に通っていた。

f:id:greengreengrass:20170413110834j:plain

只見線だけでなく、日本の鉄道というものは雪とのたたかいなのである。
国土交通省の資料に「JR旅客会社の基準単価・基準コスト等について」という資料がある。 http://www.mlit.go.jp/common/001098962.pdf

これに「雪量」という項目がある。

f:id:greengreengrass:20170415210012p:plain

x2=雪量

JR各会社別での資料しかないが、JR北海道は数値「8346」そしてJR東日本が「1809」とつづきJR四国は「0」である。
雪の多いエリアを走るJR北海道は8346という雪量であり、雪の降らないJR四国は0なのである。この雪量がまさしく線路保守コストに反映する。JR北海道は大量の雪を相手に線路を保守する。

f:id:greengreengrass:20170416073415j:plain

f:id:greengreengrass:20170416073509j:plain
バスからは雪が積もり今は眠っている鉄橋が見えた

f:id:greengreengrass:20170416073628j:plain

代行バスは時間通り15時22分「会津川口」に到着。ここから15時27分発530Dに乗る。ということはここでも5分しかない。かろうじて売店でクッキーを売っていいたのでクッキーが昼食となった。


只見線は速度が遅い。なんでも表定速度は30km以下だそうだ。こんな速度。

youtube
f:id:greengreengrass:20170416075823p:plain

f:id:greengreengrass:20170416075930j:plain

f:id:greengreengrass:20170416081414j:plain

f:id:greengreengrass:20170416082816j:plain
偶然撮っていた第三橋梁からの一枚

f:id:greengreengrass:20170416081901j:plain
今からおもえばこの辺りが只見川第一橋梁だった。
しかし下調べをしていない悲しさか、のんびり水面を撮っていた。

f:id:greengreengrass:20170416081503j:plain

f:id:greengreengrass:20170416080253j:plain

昔学校の社会科目で「日本のTVA(テネシー川流域開発)」と習ったのは只見川だった。尾瀬沼を源として豪雪地の豊かな水量と、渓谷に恵まれ水力発電ダムが多くつくられた。
主河川である「阿賀野川」を含めダムも多い。

水力発電所ギャラリー 阿賀野川水系 - 水力ドットコム

f:id:greengreengrass:20170416084045j:plain

f:id:greengreengrass:20170416084455j:plain

f:id:greengreengrass:20170416084551j:plain

f:id:greengreengrass:20170416084652j:plain

f:id:greengreengrass:20170416084758j:plain
水平に「天使のはしご」が現れ、鳥が二羽かけ上っていった。

また富山、そして只見線 その4 へ進む- 紙つぶて 細く永く

また富山、そして只見線 その2 へ戻る- 紙つぶて 細く永く

 



 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 10 交通権とは

2017年4月旧シリーズ名「鉄道運賃はこのままでいいのだろうか」をタイトル変更しました。

国土交通省に「わが国における交通基本法と『交通権』の位置づけについて」という文章がある。これは「交通権」というものについて国としての意気込みを語るものである。

http://www.mlit.go.jp/common/000130170.pdf

その要点は

「わが国における交通基本法と『交通権』の位置づけについて」
  • 日本各地で移動が困難になる人が急速に増え、今後一層の増加が確実
  • 戦後日本が到達した経済発展とは著しく乖離した「生活交通」の貧困危機的状況
  • 交通政策を大きく転換し、まち・地域づくりと交通権保障の両輪でだれもが安全で安心して移動できる豊かな社会を実現する必要がある
  • 急速な高齢化の進展で豊かな生活の質を規定する基礎・土台として公共交通を位置づける
  • 公共交通が不十分であれば、医療・福祉・教育あるいは観光等も十分にその成果が出せないので地域公共交通・生活交通の構築を急ぐことが重要
  • また人と環境にやさしい公共交通機関の実現が切に望まれているが、持続可能な交通システム、環境負荷の少ない公共交通を維持発展させること
  • 交通基本法では用語「移動権」よりも、現代社会の交通の権利として「交通権」を採用することが望まれる
  • 憲法上保障された基本的人権を実質的に保障するものとして国および自治体は国民・住民の交通権を保障する義務を負う

となっている。
 そして交通権学会という学会からも下記「交通権憲章」というものが披瀝されている。

「交通権憲章」
  1. 第一条 平等性の原則
    人は、だれでも平等に交通権を有し、交通権を保障される。
  2. 第二条 安全性の確保
    人は、交通事故や、交通公害から保護されて安全・安心に歩行・交通することができ、災害時には緊急・安全に避難し救助される。
  3. 第三条 利便性の確保
    人は、連続性と経済性に優れた交通サービスを快適・低廉・便利に利用することができる。
  4. 第四条 文化性の確保
    人は、散策・サイクリング・旅行などを楽しみ、交通によって得られる芸術鑑賞・文化活動・スポーツなど豊かな機会を享受できる。
  5. 第五条 環境保全の尊重
    国民は資源を浪費せずに地球環境と共生できる交通システムを積極的に創造する。
  6. 第六条 整合性の尊重
    国民は陸・海・空で調和がとれ、しかも住宅・産業施設・公共施設・都市・国土計画と整合性のある公共交通中心の交通システムを創造する。
  7. 第七条 国際性の尊重
    国民は、日本の歴史と風土に根ざした交通システムの創造と交通権の行使によって、世界の平和と福祉と繁栄に貢献する。
  8. 第八条 行政の責務
    .政府・地方自治体は、交通に関する情報提供と政策決定への国民の参画をつうじて、利害調整に配慮しながら国民の交通権を最大限に発展させる責務を負う。
  9. 第九条 交通事業者の責務
    交通およびそれに関する事業体とその従事者は、安全・快適な労働環境を実現し、その業務をつうじて国民の交通権を最大限に保障し発展させる責務を負う。
  10. 第十条 国民の責務
    国民は、交通権を享受するために国民の交通権を最大限に実現し、擁護・発展させる責務を負う。
  11. 第十一条 交通基本法の制定
    国民は、交通憲章にもとづく「(仮称)交通基本法」の制定を国に要求し、その実現に努力する。

交通権学会 Association for the Research of Transportation Problems and Human Rights

f:id:greengreengrass:20170322125806j:plain

* 

交通は、人や物の移動に必要不可欠なものであり、あらゆる活動の基礎ともなるべきもの。その移動の自由、交通権を護るためには何が必要なのであろうか。
自家用車が交通手段として重要な社会的役割を果たしていることは事実であるが、一方自家用車を運転できない高齢者や体の不自由な人々の、職場への通勤や病院通い、買物に不自由なく移動できる、足としての手段・公共交通が各地で失われてゆきつつある。
 いわば自家用車を使える人と使えない人の間に移動の自由の格差が広がっている。いまここで誰もが利用でき、将来にわたり持続可能な公共的交通手段のベストミックスを確保する必要がある。
 そして大気汚染の問題も大きい。日本における交通部門からのCO2排出量は2割、そしてその中で相対的に優れた乗り物は鉄道になる(一説には交通部門の中で自家用車の炭CO2排出量は9割になるといわれている)。

f:id:greengreengrass:20170320124347p:plain

http://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido//bunyabetsu/kankyou/ecotsukin/3document03.pdf

 より


 交通権を保障するためには、地域の実態に合うように地域公共交通を維持・再生し、活性化させていくことも必要である。しかし、地域公共交通をめぐる状況は大変厳しくなっており、地方のバス、タクシー、鉄道、旅客船 の旅客数は過去10年間で2割減、20年間で4割減と落ち込み、赤字の 会社が増え、運行の維持が困難なところが増えている。採算をとろうと して運賃を上げようとすると、客離れが起きるという悪循環に陥ってしまうが、このまま放置しておくと安全で安心な輸送が脅かされない。
 また、 交通施設や乗り物のバリアフリー化も道半ばの状況であり、人々の移動権を充足するためには、これらを誰もが利用しやすいユニバーサル・デザインにすることも望まれる。

これらの意見を踏まえて2013年に交通政策基本法が制定された。

交通政策基本法

しかし残念ながらこの法案では上記文章に意気込まれた「交通権」についての観念は盛り込まれず、まさに上記文章より後退した姿勢が強い。
その端的な例 第16条に

交通政策基本法 第十六条「国は、国民が日常生活及び社会生活を営むに当たって必要不可欠な通勤、通学、通院その他の人又は物の移動を円滑に行うことができるようにするため、離島に係る交通事情その他地域における自然的経済的社会的諸条件に配慮しつつ、交通手段の確保その他必要な施策を講ずるものとする」

「地域における自然的経済的社会的諸条件に配慮しつつ」なんて猶予条件が付加されてしまった。
 これでは経済的側面を取り上げれば、地方赤字路線は住民の「交通権」にかかわらずほぼ廃線必死ということになる。
このサイトにも注目 

地域公共交通再生の実現へ向けて ~ 交通政策基本法の必要性 | 小嶋光信代表メッセージ | 両備グループ ポータルサイト - Ryobi Group -


人と環境にやさしい公共交通機関をこれから創設して行くのではなく、今ある公共交通機関を維持しながら、人と環境にやさしい公共交通機関に作り替えてゆこうという視点が重要なのではないか。日本には世界に誇れる交通路線網が(今のところ)ある。

参照  日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 6 - 紙つぶて 細く永く 

これが将来にわたって存続できるかどうか、いまこそ市民の目が必要となっている。

その観点から以下の記事にあたるとどう感じるだろうか (インタビュー)「鉄路半減」の挑戦 JR北海道社長・島田修さん:朝日新聞デジタル

<抜粋>

国会では、麻生太郎副総理兼財務相が「黒字のJR東日本と北海道を合併するとか、いろんなアイデアが出る」と答弁しました。どう受けとめますか。


JR北海道社長 「安倍晋三総理が『一政治家として大胆な考え方が提示された』とフォローされましたが、まさにその通りです。JR東日本には、上場企業として株主への責任もあります」

 

上記の文章と下図を参照にし、正しい答えを下記A及びBから選びなさい。

f:id:greengreengrass:20170410111313j:plain

A)
下記でいう赤字部分が抜け落ちている。

 「安倍晋三総理が『一政治家として大胆な考え方が提示された』とフォローされましたが、まさにその通りです。しかしJR東日本には、上場企業として株主への責任もありますので、その手前JR東日本JR北海道との合併なんてものはそう簡単には切り出せない

B)
下記でいう赤字部分が抜け落ちている。

 「安倍晋三総理が『一政治家として大胆な考え方が提示された』とフォローされましたが、まさにその通りです。JR東日本には、上場企業として株主への責任もありますので同じく鉄道再生を目指すグループJR会社としてぜひ、JR北海道吸収合併の方向を打ち出してほしい

日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 11 - 紙つぶて 細く永く へ進む

紙つぶて 細く永く 日本の鉄道はこのままでいいのだろうか 9 -へ戻る



 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

思いついた言葉

(今頃になって合点がいった)クリントンは女性としての、資質で負けたのではなく、リーダーとしての資質に劣ると判断された。

f:id:greengreengrass:20170407105003j:plain


広辞苑によると
忖度(そんたく) 他人の心中をおしはかること。推察
思惑(おもわく) 相場の暴落を見越し、その差金を得る目的で売買すること。
どちらかというと思惑だろ。

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」

すっかりクラス会世代となったなあ

クラス会の仲間へ
毎年懐かしい顔ぶれが集まり懐旧談義に花が咲く、それも一種のたのしみではあると思います。
懐かしいクラス会にこそ意義があるのでしょうが、 小生「クラス会商法」(なんてものが一般的にあるのかないのか不明ですが)にいささか疑問が湧いています。


というのも、その「同期で出会う懐かしさ」を付加したクラス会と考えれば、 今回の例のように会費9000円であっても無理ながら理解しますが、 しかしよく考えれば懐かしさというメニューを取り去り実際に出てくる料理から判断すると、 かなり付加価値?をつけたものになっていると思われます。
往年は10000円が相場でしたね。

 

諸氏も居酒屋、すし店、レストラン等に行かれるのでしょうが、

例えばなにがしかの友人二人で行くとして二人で9000円かける2、合計18000円を支払うなんてことはちょっとはずんだ気が合った友人同志の会食か、甲論乙駁し互いに激高し支払いの段になって、喧嘩別れ寸前となった飲み会くらいなものではないでしょうか。

わたしの希薄な経験からして、よく出されるクラス会コースメニューの内容を、仮に個別に頼んだとすれば、 2名で10000円(一人5000円)見当でしょう?

つまりクラス会商法の店はわれわれ顧客に提供する料理ではなく各店舗の会計にとって、美味しい商売をしていると考えます。

(ここでは一般的なクラス会メニューを意味しますので、 決してレストランRのことをいっているのではありません)

f:id:greengreengrass:20170405075855j:plain

さてここからがいわば本題ですが、 われわれ団塊世代は一番世間に迷惑(注)をかけているという自覚が必要であって、残り少ない余生を未来の世代へむけ、なにがしかの貢献をしなければならないと思います。

迷惑とは今後年金制度は少なく見てもどんどん支給年齢が上昇し=生涯の受給金額が少なくなる、あるいは将来の破たんが噂されています。
 現役世代にとっては魅力ある制度ではなくなりつつあり、現役世代の働きによって維持されている年金を、もっとも人口の多いわれわれ団塊世代がいわば食い逃げになるということを指します。

 

だから広くこの日本社会を見渡して、その貢献の一助をとするならば京都のような恵まれた場所で貢献するよりも いまだに復旧・復興できないいろいろな地へ貢献することも考えなければならない方法ではないでしょうか?

われわれの少ない年金(なかには「いやおれは多いよ」という人もいるか)
のもっと利口な使い方が他にもあるのではないかと考えました。

 そこで申し訳ないのですが、 私はクラス会に参加よりも、極貧の年金をやりくりし東北や北海道へ向かいます。

 

REMEMBER3.11

不断の努力「民主主義を守れ」